お知らせ情報

アーカイブ

放射能測定支援

未来の福島こども基金
未来の福島こども基金

株式会社カタログハウス
週刊通販生活

プレマ株式会社(プレマ基金)
プレマ株式会社(プレマ基金)

福島県有機農業ネットワーク
福島県有機農業ネットワーク

市民放射能測定データサイト
みんなのデータサイト

© 認定NPO法人 ふくしま30年プロジェクト All rights reserved.

20163/1

形骸化する検討委員会

 2月15日に第22回福島県「県民健康調査」検討委員会(以下、検討委員会)が開催されました。この検討委員会で最も注目を浴びるのは甲状腺検診結果です。「先行検査」での「悪性ないし悪性疑い」となった人数はさらに増加しました。前回と同じく口頭の説明だけでしたので、本格検査の二巡目も含めた人数を表にまとめてみました。

調査対象38万人悪性ないし悪性疑い手術済み
先行検査(1巡目)
(300,476人受診 / 受診率 81.7%)
116人
(良性結節1人含)
101人
(良性結節1人含)
本格検査(2巡目)
(236,595人受診 / 受診率 62.1%)
(平成26年~平成27年12月31日)
51人16人
合計167人117人

 表の結果を見れば明らかなように「悪性疑い」と診断された場合は、ほとんど「悪性」とみて間違いありません。しかし、検討委員会の見解は「放射能の影響は考えづらい」と今までの見解を踏襲したものです。このことをみると、結論ありきで、この見解を変える気はないのかもしれません。
 さらに、この流れに拍車をかけるかもしれないと思われるのは、今回の検討委員会に甲状腺外科の専門医である清水一雄委員が欠席したことです。このような専門家が誰一人出席しない中で、今回の検討委員会は開催されたわけです。また、前回、星北斗座長の「放射能の影響は考えづらい」という見解に対して質問をした春日文子委員も欠席しました。そして、すでに福島県立医大からは、甲状腺専門医である鈴木眞一医師に代わり内科医の大津留晶医師となっています。
 検討委員会としながらも、専門家不在の中で何が検討されようとしているのでしょうか? 第22回検討委員会は検討委員会が形骸化していることを示唆するような会でした。
                                 (あべひろみ)

Share Button

関連記事

告知

【告知】1月28日開催オンラインセミナー「原発災害と研究者 -チョルノブィリ原発事故(ウクライナ)の研究者が見つめた日本の原発災害-」

ロシアのウクライナ軍事侵攻により、ニュースでチョルノブィリ(チェルノブイリ)原発の名称が流れ、あらためて、かの原発がウクライナに所在すること…

202210/27

【告知】12月17日開催「東日本大震災・原子力災害伝承館/とみおかアーカイブ・ミュージアム」日帰り見学ツアー

NPO法人ふくしま30年プロジェクトは2022年12月17日(土)に、「東日本大震災・原子力災害伝承館」及び「とみおかアーカイブ・ミュージア…

告知

【告知】オンラインセミナー「原発事故とジェンダー  誰が事故の被害を語ることができるのか」

下記リンク先では、地域の声を把握するためには世帯単位の「戸」ではなく、個人単位の「個」へのアンケートの必要性についての論考が述べられています…

告知

【告知】オンラインセミナー「伝承館は原発事故の教訓をどう伝えていくのか?」

原発事故の教訓を継承する施設として 事故の教訓をどう伝えていくべきか。 福島第一原発事故の教訓を後世に伝えるための展示施…

20223/1

Yahoo!ネット募金を始めました。

Yahoo!ネット募金 福島原発事故の経験を子どもたちに伝え、 放射線の影響から身体を守れるように …

ページ上部へ戻る
Translate »