© NPO法人 ふくしま30年プロジェクト All rights reserved.
母の心の導きによって
先日、 小学2年生の息子の友達が遊びに来た。
小学校は学区外に通わせている為
普段なかなか遊ぶ環境にない息子は嬉しくてかなり張り切っていた。
普段なかなか遊ぶ環境にない息子は嬉しくてかなり張り切っていた。
友達も元気な子なので外で遊びたがる。
ようやく今週末に除染の説明会が開かれる我が地区。
庭の高いところでは 1μSv/h はあるので
どのように言うべきか非常に困った。
結局は1時間程度思い切り遊ばせて
お風呂に誘導作戦ということになりました。
そう思ったようにはいかない流れではあったが
おだててなんとかかんとかお風呂へ~。
そのあと夜までみっちり遊んで眠りについた。
庭には、小さいクワガタがいて子どもたちは大興奮。
土をペットボトルにいれて持って帰っていった。
ひとつひとつ気になる自分がいる。
でもそれを制止しない自分がいる。
どこまでやらせるかだんだん甘くなっているのかも。
相手にもよる その兼ね合いをみる というか。
すぐ線量は上がってしまうというけれど
とりあえず除染をしてほしい。
一時でも線量が低くなるのは正直嬉しい。
根本は何も変わってはいないんだろう、先送り か 場所 時間 空間
色々 色々 回し回ししてるだけ のような気もする…。
それでも
それでも
3年が過ぎてのここ福島
日常を取り戻した。
心の中にそれぞれの想いをもって。
もうひとつ
外活動のことで
いろいろもめたことがあった。
もめたは正しくないかな
義理の兄は
震災前から
林業にたずさわっっている。
その義兄が
長男に山での活動を誘ってきた。
(木登りを趣味としている)
場所の線量をネットで確認すると
0.2μSv/h
でも、その数値を鵜呑みにはできない。
一度、軽い気持ちでYESの返事をだしてからの断りの連絡。
義兄は 色々気を使ってのお誘いだったようだが
長男は
「なんで断ってんだよ。」
と言ってきた。
私は
「放射能が高いところがあるみたい。」
とだけ言うと
その場が沈黙に。
お互い、いろんなことが脳裏にうかんだようなちょっとした沈黙。
もう16歳だから きっと大人の事情がわかるんだろう。
あと2、3年もすると
親の判断で動くことは少なくなる。
それまではなんとかしたいとあがく私。
0.2μSv/hの線量が高いと思っているわけではない。
わからないところに行かせるのがなんとなく嫌なだけ。
窮屈にならないように
放射能の知識を伝えないといけないんだろう。
学校では少し教育を受けているけど、自分自身に重ねることができているんだろうか。
おりあいをつけて など 曖昧な線引きで判断するのは
何歳から理解可能?
16歳は昔だと成人してるだろうから
もう充分な年齢なのかもしれないな。
GOするのもSTOPするのも
私の、月のように変わる心の内を見ながら
聞きながら
しばらくこの生活は続くのだろう。
e えみこ
【告知】1月28日開催オンラインセミナー「原発災害と研究者 -チョルノブィリ原発事故(ウクライナ)の研究者が見つめた日本の原発災害-」
ロシアのウクライナ軍事侵攻により、ニュースでチョルノブィリ(チェルノブイリ)原発の名称が流れ、あらためて、かの原発がウクライナに所在すること…
【告知】12月17日開催「東日本大震災・原子力災害伝承館/とみおかアーカイブ・ミュージアム」日帰り見学ツアー
NPO法人ふくしま30年プロジェクトは2022年12月17日(土)に、「東日本大震災・原子力災害伝承館」及び「とみおかアーカイブ・ミュージア…
【告知】オンラインセミナー「原発事故とジェンダー 誰が事故の被害を語ることができるのか」
下記リンク先では、地域の声を把握するためには世帯単位の「戸」ではなく、個人単位の「個」へのアンケートの必要性についての論考が述べられています…