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CHANNEL SQUARE での1年を振り返って
ふくしま30年プロジェクトがCHANNEL SQUARE(以下、チャンスク)に移転して1年を迎えました。振り返ってみればあっという間に過ぎた思いがします。
最初は、新しい環境にホールボディカウンターを設置するための遮蔽の強化から始まりました。これには少々手間取りましたが、結果的に以前よりも検出限界値を下げることができました。また、ふくしまくらす交流会も移転後から定期的に開催しました。1年を通してみると、前半は主にチャンスク内で開催しましたが、後半は他団体との連携を強化して保養先であったり、「みんなの家@ふくしま」といった他施設で開催しています。この中で一番関心が高かったのはJA新ふくしま(現JAふくしま未来)の菅野組合長との対話でした。放射能測定に最も力を入れている生産と販売組織の生の声を聞くことができるということで関心が高まり、チャンスクのカフェスペースが埋まり、立ち見が出るほど参加者の多い交流会になりました。
保養事業については昨年度までは他団体に協力という形でしたが、2015年度から弊法人が主催して行うようにしました。弊法人主催の保養は準備や計画に時間をかけ秋から開始したため、冬季期間の不安定な天候に左右されることが多く予定通り行えないことがありました。これは、次年度からの保養事業を行う上での反省点と言えます。参加者のアンケートからは、満足度の高い反応を得ていますので、前述の点を踏まえて改善していきたいと考えています。
ふくしま30年プロジェクトの名前の浸透とともに、放射能測定以外の事業の比重が高まってきています。それが、震災から5年を経た現在のニーズなのでしょう。弊法人としては、そのニーズに対応しつつ、名前のとおり長いスパンで放射能の影響を観察していきたいと考えておりますので、今後ともご支援のほどよろしくお願いします。
(あべ ひろみ)