© NPO法人 ふくしま30年プロジェクト All rights reserved.
野生キノコは汚染地域に限らず注意
かいつまんで言うと、Cs-137のみが検出するキノコは今回の第一原発由来の汚染ではなく大気圏内核実験や
チェルノブイリ由来の汚染だろうという事です。
そして今まではそれについての出荷制限が無かったので、採取に行ったり出荷された物で知らず知らずのうち に
Csに汚染されたキノコを食べていたかもしれない。
上の記事にもあるようにCs-134の半減期は2.06年なので、今もどんどん物理的に減っていっています。
今回の事故でのCsの放出比率はほぼ1対1と言われていますので、2012年12月23日ですと1対0.57になります。
Cs-137は半減期30.1年ですから0.6%しか減衰しておらずほとんど変わりませんが、
Cs-134は45%も減衰しておりもうすぐ当初の半分になります。
最近「お買いものプロジェクト」で測った「菌床生しいたけ 」や「ハナイグチ 」は、ほぼこの比率で測定の数値が出ました。
しかし、記事のように比率が全く合わないキノコも既に測定していました。
今年の3月下旬に流通品の乾燥椎茸を測定したのですがCs-137のみ検出したのです。
次にあげる結果がそれです。
袋の表記を信用すれば日本産なのですが、当時は「中国から輸入したんじゃないの?」と冗談が出ていました。
真相はこういう事なのでしょうか?
「ハナイグチ 」のように直売所で今の基準値を越えた物が販売されている訳ですし
物によっては相当数値の高い物が販売されていたかもしれませんね。
キノコは本当にCsを取り込みやすく、まさに他の食物とは桁が違います。
いわゆる、早川MAPで汚染が認められない地域も注意した方がいいようです。
(あべひろみ)
【告知】1月28日開催オンラインセミナー「原発災害と研究者 -チョルノブィリ原発事故(ウクライナ)の研究者が見つめた日本の原発災害-」
ロシアのウクライナ軍事侵攻により、ニュースでチョルノブィリ(チェルノブイリ)原発の名称が流れ、あらためて、かの原発がウクライナに所在すること…
【告知】12月17日開催「東日本大震災・原子力災害伝承館/とみおかアーカイブ・ミュージアム」日帰り見学ツアー
NPO法人ふくしま30年プロジェクトは2022年12月17日(土)に、「東日本大震災・原子力災害伝承館」及び「とみおかアーカイブ・ミュージア…
【告知】オンラインセミナー「原発事故とジェンダー 誰が事故の被害を語ることができるのか」
下記リンク先では、地域の声を把握するためには世帯単位の「戸」ではなく、個人単位の「個」へのアンケートの必要性についての論考が述べられています…