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こども放射線ワークショップ2015
夏休みに入って最初の週末。小学生を対象にした測定体験活動を実施しました。ここ福島では、放射能と共に暮らさざるを得なくなって4 年が過ぎています。この間、親たちの苦悩を間近に見て来た子ども達はどんな思いで日々を暮らしているのでしょう。
放射能のせいで様々な制約や我慢を強いられて来た子ども達に、その逆手を取って貴重な体験、ここ福島でしか得られない経験をしているとプラスに捉えさせることはできないか?また、放射能について正しい知識を持ち、放射能から身を守る方策を身につける事は、これから長い人生を生きぬく福島の子ども達には必須。そんな思いで企画した活動です。
「こども放射線ワークショップ」は、身の回りの空間線量と食品測定の2種類のコース。どちらも当測定所が実際に測定に使っている本格的な測定機器を使っての測定体験です。放射能の特性について話を聞いたり、放射能を数字で確認したりする事で、注意すべきポイントを実感することが出来たようです。真剣かつ慎重に取り組んだ子ども達の感想を下記にまとめます。
余談ですが福島の子ども達に自転車に乗れない子が増えているそうです。自転車乗りの練習を始める幼児期から小学校低学年の時期に外遊びができなかった事がその理由です。また、運動不足にならないようにと通い始めたダンスクラブなどの費用は予想外で、子育てにお金がかかっているとも。原発事故の被害はこんな事にまで及んでいるのですね。体験終了後に本日の測定体験を終了した証明書を手渡し、夏休み自由研究に添えて貰うことにしました。
この夏休み中は随時体験を受け付けています。電話でお申し込みください。
● 田んぼの歩道が10cmで0.90( マイクロシーベルト) だったから、へやの中とくらべてたかかったからびっくりした。(小3 男)
● 福島のお米は安全で良かったです。たくさんの米を大きなきかいにいれて、パソコンでそのほうしゃせいぶしつの量が見れるので、今日は大変だったけど、楽しくはかれた。キノコがあぶないのが少しびっくりしました。ブルーベリーを食べたことがあるので、パクパク食べないようにしなきゃなと思いました。(小5 女)
【告知】オンラインセミナー『いかに人々が「科学的」に惑わされてきたか』
オンラインセミナー 福島第一原発事故後に周りから醸成された、今は非常時でないという「空気」への違和感を感じていました。また、行政に対して…

【告知:オンラインセミナー再配信】「福島第一原発事故の教訓を伝える」東日本大震災・原子力災害伝承館が本来担うべき役割とは?
2021年11月21日に開催した後藤忍准教授のオンラインセミナーの録画動画を再配信します。今回の再配信では後藤准教授の参加は無いので、11月…