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20141/14

食品測定

平成25年度のりんご

平成25年度産のりんごの測定結果をまとめました。

現段階で16検体の測定をして、その数値をまとめたのが下の表とグラフになります。

**【H25年度産りんご】**
品種	産地	Cs-134	Cs-137	Cs合算	測定機器
りんご(皮付き)	相馬郡新地町	不検出 (<0.55Bq/kg)	0.56±0.17Bq/kg	0.56±0.17Bq/kg	HpGe
りんご(皮なし)	相馬郡新地町	不検出 (<0.39Bq/kg)	0.69±0.16Bq/kg	0.69±0.16Bq/kg	HpGe
りんご	伊達市箱崎	1.68±0.26Bq/kg	4.00±0.37Bq/kg	5.68±0.45Bq/kg	HpGe
りんご	福島市	1.90±0.36Bq/kg	5.08±0.51Bq/kg	6.98±0.62Bq/kg	HpGe
りんご	福島市	1.18±0.27Bq/kg	3.10±0.38Bq/kg	4.28±0.47Bq/kg	HpGe
りんご(紅玉)	福島市荒井	0.75±0.08Bq/kg	1.87±0.10Bq/kg	2.62±0.13Bq/kg	HpGe
りんご	福島市荒井	0.66±0.17Bq/kg	1.96±0.22Bq/kg	2.62±0.28Bq/kg	HpGe
りんご	福島市飯坂町東湯野	0.59±0.17Bq/kg	0.85±0.20Bq/kg	1.44±0.26Bq/kg	HpGe
りんご(陽光)	福島市飯坂町湯野	0.34±0.07Bq/kg	0.85±0.08Bq/kg	1.19±0.11Bq/kg	HpGe
りんご	福島市飯坂町湯野	0.71±0.15Bq/kg	1.80±0.20Bq/kg	2.51±0.25Bq/kg	HpGe
りんご	福島市飯坂町湯野	0.96±0.23Bq/kg	3.01±0.34Bq/kg	3.97±0.41Bq/kg	HpGe
りんご	福島市大笹生	0.25±0.06Bq/kg	0.66±0.08Bq/kg	0.91±0.10Bq/kg	HpGe
りんご	福島市大笹生	0.78±0.26Bq/kg	2.04±0.40Bq/kg	2.82±0.48Bq/kg	HpGe
りんご	福島市上鳥渡	不検出 (<1.35Bq/kg)	2.61±0.52Bq/kg	2.61±0.52Bq/kg	HpGe
りんご	福島市南沢又	1.89±0.20Bq/kg	4.60±0.30Bq/kg	6.49±0.36Bq/kg	HpGe
りんご(ふじ)	山形県南陽市	不検出 (<0.25Bq/kg)	不検出 (<0.26Bq/kg)	–	HpGe

最も数値が高かったのは6.98Bq/kg、また中央値は2.62Bq/kgでした。

そして、比較として平成23年度産のりんごのグラフを下に上げてみます。桃の時と同じく年度によって産地に偏りがあり単純比較はできませんが、あえて数値だけに着目すると当時の最高値は59.7Bq/kg、中央値は29.3Bq/kgでしたので2年が経過して数値が10分の1近く下がったことになります。特に平成23年度は10Bq/kgを下回った物が6件しかなかったのですが、平成25年度は逆に10Bq/kgを上回る物がありませんでした。

梨に比べると事故初年度の数値が高かったりんごですが桃と同じように数値が下がってきました。こうやって比較するとCsが果実に移行しないように行われた樹皮剥ぎ、洗浄等の果樹に対しての除染の効果がよく分かります。逆に人の手がかからない山の野生の物はいまだに高い数値の物が検出されますし、今後もなかなか下がらないでしょう。

(あべひろみ)