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安定ヨウ素剤について
最近、県外へ避難された方から安定ヨウ素剤についての問い合わせがありました。
原発再稼働が容認され各地に地震活動が続いている現状があるので、万が一に備え、ヨウ素剤について説明します。
安定ヨウ素剤は、甲状腺内部被曝の低減策として屋内退避や避難などと合わせて、迅速な服用が有効です。東京電力福島第1原発事故(以下、福島原発事故)では、福島県内の一部の自治体や医療関係者に配布されただけでした。
安定ヨウ素剤は服用のタイミングによって有効性が大きく変わります。
放射性物質の吸入24時間前では93%放射性ヨウ素をブロックしますが、吸入8時間後では40%、吸入24時間後では7%とタイミングを逃すと有効性がありません。
服用する場合の目安ですが、甲状腺の被曝線量が100ミリシーベルト(他の機関の指針では10ミリシーベルト)を超えるような時となっていますが専門的なので、簡易に判断する基準として、私は屋外活動が制限される空間線量を基準にするといいと考えます。福島原発事故では毎時3.8マイクロシーベルトで屋外活動の制限がかかりました。
日本では医薬品に指定されていて、入手するには医師の処方箋が必要ですが、海外では医師の処方箋なしに個人で入手できることがあります。
原発事故が発生してから手に入れていては間に合いませんので、個人輸入等を利用して手に入れておくことをお勧めします。
最後にヨウ素剤のおすすめの購入先を紹介します。
http://jp.iherb.com/Now-Foods-Potassium-Iodide-30-mg-60-Tablets/33721
不明な点があれば、弊法人ではヨウ素剤の注意点の資料を用意しておりますのでお問い合わせください。
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