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道路数メートルの違い
CRMS市民放射能測定所は商業ビルの中に入っていて、そのビルはパセオ通りという並木道に
あります。パセオ通りは、あえてお洒落な石畳風になっていて、 蛇行した造りになっています。
CRMSでは毎日ビル前で空間線量を測定して、ボードに記入しています。
【入口付近は測定所内よりも当然線量があがります。】
その測定をする際に、いつもは出てすぐの歩道で測っているのですが、少し車道の方に
出てみました。
1~2歩、歩いただけなんですが意外に空間線量の差が大きいことに驚きました。
地べたのコンクリートや土に近づければ違いは大きいのですが、今回は全て、地面から
1mの高さで測っています。
まずは、いつも測定をしているビルを出てすぐの歩道で測っています。
ここの空間線量は毎日ボードに記入していてもそんなに違いがありません。
雨の日、乾燥した日、風の強い日、によって多少の違いはあるかもしれませんが、
0.18μSv/h~0.20μSv/hの間には入っています。
次に、2歩進み車道に出てみました。
この部分が石畳風になっているところです。
普通のコンクリート道路や歩道部分の造りに比べると、難しい形状なこともあり土や埃やセシウム
や…色々なものが溜まりやすい形状なのでしょうね!
0.30μSv/h~0.34μSv/hくらいになります。
さらに3歩進むと、並木道の向こう側の歩道になります。
そこで、車道に背を向けた状態で測定してみるとまた、一気に低めになります。
0.14μSv/h~0.16μSv/hほどです。
【矢印の方向に向かって測定の位置を変えていきました。】
このように、道を挟んだたった5メートルほどの距離でも違いは大きく、道路の形状や向きによっても、空間線量はかわってくるのだという事がわかりました。
(さはらまき)
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