そういう話を、実は私は初めて聞いた

　　　　　　　　　　病院ではわりと多いと医者が言ったそうな

　　　　そうなのか

　　　　　　　　　　　　　　みんななんかなんとなく調子が悪いのか

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　私自身は元気なので

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　全然実感がわかない

　　　ただ、こんな私でも　震災後、夏まで喉の狭窄感　はすごかった

　　　　　　　　　きまって午後３時くらいが一番ひどい

　　　　　　　　　　　　地震がおこった時間あたり

　　　　　　　　あれは、体が覚えていたトラウマなんだろうか

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　放射能なんだろうか

　　　　　皮膚を掻いた時になるミミズ腫れも、そうらしい

　　　　　　　　　なので、いまから避難したいという人もいる

　　　　　いまさら感があるのも事実なので、なかなか周りに言いづらいみたいなところもある

　いまさらという人は、なおさら切実な問題を抱えている

　　　　　　どこに相談したらいいかわからないという人

　　　私は、関西に避難したときに

　自分のことのように考えてくれる人たちのおかげで

　　　　本当に嬉しかった

　　　　　　　　　　　　落ち込んでいるときもなるべく人に会うようにしていた

　　　　でもそれが無理なときもあった

　　　　　　だれかに会って話をするとなにか解決の糸口がみえる

　　みえなくても

　　　　なにかが回る予感がしていく

　　　　　一歩踏み出す勇気

　　　　　　　　　　　　　踏み出したら実はたいしたことじゃないかも

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しれない

　　それは

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　…　か

e　えみこ