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2013年度産の桃
今年も桃の出荷の最盛期となったようです。
さて、では今年度産の桃に含まれるCsの量はどうなったでしょうか?
今年CRMS福島に持ち込まれ、測定をした桃の数値をまとめてみました。
品種 | 産地 | Cs-134 | Cs-137 | Cs合算 | 測定機器 | |
---|---|---|---|---|---|---|
桃 (あかつき) | 伊達郡桑折町 | 0.85±0.15Bq/kg | 1.66±0.19Bq/kg | 2.51±0.24Bq/kg | HpGe | |
桃 | 福島市大笹生 | 0.26±0.05Bq/kg | 0.47±0.06Bq/kg | 0.73±0.08Bq/kg | HpGe | |
桃 (あかつき) 皮・種有り | 福島市笹谷 | 0.90±0.19Bq/kg | 2.21±0.24Bq/kg | 3.31±0.31Bq/kg | HpGe | |
桃 (あかつき) 皮付き | 福島市町庭坂 | 0.50±0.11Bq/kg | 1.22±0.16Bq/kg | 1.72±0.19Bq/kg | HpGe |
たった、4件しか測定していませんが(笑)、今年は一段とCsの移行量が減ったようです。
最も少ないのは大笹生の合算0.73Bq/kgで、正直Cs合算で1Bq/kgを下回るとは思いませんでした。
また、伊達郡桑折町産の生産者の方は昨年もCRMS福島で測定していまして、その時は8.1Bq/kg、
今年は2.51Bq/kgとCs-134の減衰分もありますが3分の1以下になっています。
今年は2.51Bq/kgとCs-134の減衰分もありますが3分の1以下になっています。
その方に除染はどうしたのかと尋ねましたところ、農協の指導で樹皮の洗浄をしたという事でした。
ただ、洗浄後の水は下に流れるままにしていたらしく、完全な除染とは言えないようです。
この話からですと、根から吸い上げるよりも樹皮から吸収する方が多いのでしょうか?
この件については、検証する為に除染をした訳ではないので、そういう話もある、としか言えませんね。
そして、桃と言えば、「桃の恵み」です。
ここまで原材料となる桃の数値が低いと、ストレートジュースとなった時にどれだけ低い数値になるでしょう?
今年度産の桃を使用した「桃の恵み」が出荷されましたら、早速測定しようと思います。
(あべひろみ)
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