アーカイブ

助成団体

ラッシュジャパン チャリティバンク

東日本大震災復興支援事業

このサイト作成には、
「一食(いちじき)福島復興・被災者支援」事業の助成の一部を使用しています。

放射能測定支援

未来の福島こども基金
未来の福島こども基金

株式会社カタログハウス
週刊通販生活

プレマ株式会社(プレマ基金)
プレマ株式会社(プレマ基金)

福島県有機農業ネットワーク
福島県有機農業ネットワーク

市民放射能測定データサイト
みんなのデータサイト

© 認定NPO法人 ふくしま30年プロジェクト All rights reserved.

コシアブラが、フリマアプリ等で個人売買されている問題点

 フリマアプリ等で購入したコシアブラが100 Bq/kgを超過した件で、前回アップした経緯以外に補足したいことがあります。以下、前回と重複する部分と、より細かい測定数値が並びますがご了承ください。

 宮城県産と山形県米沢市産のコシアブラが基準値超過したことで福島市保健所(以下、保健所)に通報した後、検体と取引情報等を渡しました。その後、保健所からは宮城県産と山形県米沢市産のコシアブラは状態が傷んでいるので、保健所での測定結果はあくまで参考値になるとの連絡が来ました。保健所の参考値として、宮城県産は160 Bq/kg(有効数字 2桁)、山形県米沢市産は150 Bq/kg(有効数字 2桁)ということでした。ちなみに、ふくしま30年プロジェクトの測定では宮城県産は163 Bq/kg、山形県米沢市産は147 Bq/kgでした。
 しかし、それ以外にもう一つあった傷みのない検体(米沢市産)は新鮮な状態だったので、これのみ保健所では参考値ではなく確定した数値となりました。この傷みのない米沢市産の数値は、保健所測定でセシウム合算250 Bq/kg(有効数字 2桁)と、それ以前にふくしま30年プロジェクトが保健所に報告した147 Bq/kgの米沢市産より100 Bq/kgも高いものでした。
 保健所によると、この米沢市産については、メルカリ運営と出品者に基準値超が出品されていたとして連絡を行なったそうです。また、保健所からふくしま30年プロジェクトには、出品者は個人売買ということで取引相手が特定でき、不特定多数に販売して回収が困難な状態ではないということで公的なアナウンスはしないと伝えられました。

 先ごろ、十勝毎日新聞からYahooで公開された記事には、山菜の個人売買については、現状、個人を縛る法律がないので規制しようがないと記してあります (小遣い稼ぎの山菜採り、いいの? メルカリなどで出品相次ぐ 北海道や林野庁は「想定外」(十勝毎日新聞 電子版) – Yahoo!ニュース)。基準値超の米沢市産が少量ながらも出回りましたが、保健所が公表しないのは法律(食品衛生法)は一義的に事業者を縛っていて、小遣い稼ぎの個人は想定していないからだと思われます。事業者でない個人名を出すかには議論の余地はありますが、これでは米沢市産でも基準値超があり、少量ながらも流通したことが多くの市民には知られないことになります。
 山菜のなかでもっとも放射性セシウムを吸収蓄積するコシアブラについては、出荷規制がほとんどない県外(山形県)産であっても今回のように基準値超があります。保健所には、先の十勝毎日新聞の記事にあるように、フリマアプリやヤフオクでの個人売買での山菜販売はグレーであることと、県外産山菜であっても測定をすることを市民に周知する手立て(市政だよりでの案内、持ち込み測定に来所した人への案内等)を求めたいというのが今回のような事例を発見した側としての意見です。
 そして、現在福島市の持ち込み測定結果の公開情報では、測定が行われた学習センターや支所までは公開されていますが、検体を採取した地域は公開されていません。しかし、他の主要な自治体(二本松市、郡山市、いわき市、南相馬市)では採取地域を公表しています。前段を踏まえて、あらためて市民に山菜(コシアブラ)の放射能測定の必要性を啓発する際には、他自治体と同様に持ち込み測定での採取地名の公開へと変更することを求めたいと思います。例えば、採取地域が明かされることで、今回のように米沢市産でも高い数値のものがあることが分かり、現在以上に市民に山菜(コシアブラ)の基準値超について注意喚起ができると思われるからです。
 他に、令和2年度福島市食品衛生監視計画にはインターネットでの試買検査が含まれていません。しかし、現にフリマアプリ等でインターネットを介して販売される食品が増加しています。これらの食品の中には、店頭では販売されていないため、掲載されている写真のみでその実体がつかめないものもあります。今回の例で言えば、販売されたコシアブラの放射性セシウムの測定値ですが、こうした店頭では手に入らない、インターネット等でのみ販売される食品について試買し、測定を行い、基準値超の排除にあたることを検討していただきたいです。
 フリマアプリ等での個人売買という2011年には想定もしなかったツールで、食品が個人売買ベースながらも出回ることになりました。はたして、そういった場で基準値超の食品が取引されるなど予想もしていませんでした。今年は第一原発事故から10年目となりました。保健所と福島市には、その間に発達したITの流通経路に対応する施策をお願いしたいと思います。

あべ ひろみ

 

Share Button

関連記事

告知

【告知】オンラインセミナー「原発事故とジェンダー  誰が事故の被害を語ることができるのか」

下記リンク先では、地域の声を把握するためには世帯単位の「戸」ではなく、個人単位の「個」へのアンケートの必要性についての論考が述べられています…

告知

【告知】オンラインセミナー「伝承館は原発事故の教訓をどう伝えていくのか?」

原発事故の教訓を継承する施設として 事故の教訓をどう伝えていくべきか。 福島第一原発事故の教訓を後世に伝えるための展示施…

20223/1

Yahoo!ネット募金を始めました。

Yahoo!ネット募金 福島原発事故の経験を子どもたちに伝え、 放射線の影響から身体を守れるように …

アーカイヴサイト「10の季節を超えて」

2021年3月発行のふくしま30年プロジェクト記録誌「10の季節を超えて」を広く見て読んでもらいたいと考えWEB化しました。 https:…

告知

【告知】オンラインセミナー『いかに人々が「科学的」に惑わされてきたか』

オンラインセミナー  福島第一原発事故後に周りから醸成された、今は非常時でないという「空気」への違和感を感じていました。また、行政に対して…

ページ上部へ戻る
Translate »