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玄米からご飯までのCsの推移
今回「お米測定プロジェクト」を進めるなかで玄米からご飯までの間にどれだけセシウムが除去されていくのかを見たいという依頼がありまして測ってみました。
玄米は10月の時点で測っていたので、今回は同じ場所から採れた玄米を精米し、炊いたご飯です。
ですので、同じ検体を測っていった訳ではないので参考値として見てください。
種類 | Cs-134 | Cs-137 | Cs合算 | 測定所 | |
---|---|---|---|---|---|
コシヒカリ玄米 | 2.49±0.20Bq/kg | 4.23±0.29Bq/kg | 6.72±0.35Bq/kg | 福島市 | |
コシヒカリ精米 | 0.92±0.16Bq/kg | 2.01±0.21Bq/kg | 2.93±0.26Bq/kg | 福島市 | |
コシヒカリご飯 | 0.21±0.05Bq/kg | 0.50±0.06Bq/kg | 0.71±0.08Bq/kg | 福島市 |
玄米から精米にすると玄米の4割から5割になるというのは一昨年の測定で分かった事です。
今回もそのラインの数値になっています。
ちなみに精米歩合を聞くと「9分づき」という事でした。
そしてご飯に炊くときは4~5回磨いで、普通の食感になるくらいの水分量で炊いたそうです。
結果、セシウムは四分の一の数値になりました。
これは磨ぐ事で表面に付着しているぬかがとれる事と、水分が加水する事によって1Lのマリネリ容器に詰められる米粒の量が減る為です。
干し柿など、水分が飛んだ物のセシウムが濃縮されるというのはこれの逆でマリネリ容器に詰める個数が増えるので結果、値が何倍にも増えるのです。
あくまで参考値ですが、これで一つ目安になるでしょうか?
1月25日からの福島市内の米飯給食に含まれるセシウムの値の参考になれば幸いです。
(あべひろみ)
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