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屋外に長期間置いた物
最近報道された切り干し大根の件でスタッフから「濡らして外干ししたタオルを測定してみたい」
という声が上がりました。
手短に物干しにぶら下がっている雑巾が目に入りましたので、参考として測ってみる事にしました。
洗車に使いながら二ヶ月以上物干しに野ざらしにしていた雑巾です。
雑巾をかけていた物干し竿の高さは地上から1.4mくらいでしょうか。
バケツで手もみですすいだくらいで、洗濯機にはかけていません。
Ge半導体検出器が空いていましたので10800秒(3時間)測定でセット、スタートさせると
Cs-137とCs-134の領域でピークが見えてきました。
「おぉ!!」 思わず声が漏れました。
実際、洗車に使った雑巾ですから汚れが染みついている部分もあります。
予想の範囲内ではありますが、普段気にしていない物でピークが見えると
空間線量計で測って実感するのとは別に身の周りには汚染があるのだと分かります。
しかし、こんなに数値が高そうならNaIシンチレーターでよかったかもしれません。
そして、Ge半導体検出器で10800秒(3時間)測定した結果、
Cs-134 107±3.24Bq/kg
Cs-137 176±4.35Bq/kg
合算で283Bq/kgと予想以上に高い結果が出ました。
洗車に使った為の汚れと長期間、外で雨風に晒された相乗効果でしょうか?
次に「濡らして外干ししたタオル」を測る時は真っ新な状態から試して比較してみたいです。
(あべひろみ)

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