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福島こそ新しい、持続可能な社会のフロンティアである [ 2 ] 副理事長:長谷川浩

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自ら発信して繋がった人たちと、小さな経済をまわしていく

― そこで「四の五の言わずに実践」と体現されているのが、長谷川さんかと思います。

長谷川 このままいけば、人間の経済活動によって地球は破綻します。それは資源の枯渇か、人口爆発か、二酸化炭素による汚染かもしれないし、それ以外、世界各地で第3、4の原発事故かもしれないわけです。中国、韓国、台湾、日本にもう100基くらい原発があって、仮にそのうちの2つくらいが事故を起こしただけでも、終わりじゃないですか。
 その上、これから資源が枯渇してきて食糧を奪い合うという時に、私たちは本当に「分かち合えるのか」。そういうことを考えていると、自分が研究職でいることに限界も感じていたわけです。

― 研究の先にあること。

長谷川 社会を変えることは一人じゃできませんが、せめて「メッセージを発することは重要だ」と。その一つが「みんなが耕す社会」であって、「自産自消」の本を出しました。次は、「市民皆農※06」という本を来年出したいと思っています。

― 雰囲気は、富裕層はネットで有機野菜の良いけれど高いものを買えて、下々の民は、農薬まみれだろうが遺伝子組換えだろうが、「それだけ食べてろ」と。

長谷川 そういう点での最先端はアメリカがひた走っています(笑)。
 食べものも、富裕層は教育も受けて情報もあって、オーガニックを食べながらそういう立場に留まり、その他の人たちは、ただお腹が膨れるものを食べると。それでもお腹が膨れる人はまだよくて、食べられない層というのが、日本ですら増えつつある。日本はアメリカを、盲従といいますか(笑)。

― その状況に対しては、呆れなのか怒りなのか諦めなのか。

長谷川 怒りはもちろんありますが、とにかく実践を通じて発信する、要するにボトムアップ・アプローチですよね。そうやって自分が発信して繋がった人たちと、小さな経済をまわしていくしかない。

― 研究者時代から見てこられた現場の中で、特にうまくいってる地域、集落は?

長谷川 それは、東和※07。あそこはもともと青年団活動が盛んで、菅野さん※08が一番の若手で上の世代まで人材が豊富で、それでも当時、「市町村合併は止められない」と。だったら「反対運動をするより、自己防衛策をみんなでやった方がいい」ということでNPO※09を立ち上げ、菅野さんはその初代理事長になられた。

― 全国的にもすごい?

長谷川 農民の自治組織として、あそこまで自分たちで意志決定をしながらやってきた実績は、他に類を見ません。

― 何が東和をそうさせたのでしょう?

長谷川 一人じゃないということ。「みんなが粒ぞろい」と言いますか、だから大学の偉い先生が来たからといって、依存することもない。それは遡れば若い時の活動であり、あとはNPOを震災前につくっていたということと。
 さらには人の繋がりもあって、有機農業学会も東和に入って汚染の科学的根拠を解明し、具体的な「続けていける」という自信を持って、もちろん外部からの援助も受けながら、非常に困難な局面を自分たちの力で乗り越えてきた。おまけに事務局長も、元市役所の農林課長さんです。

― 礎となる青年団的な組織や、カリスマ性のあるリーダーが必要ということ?

長谷川 どこでもできることは限界があります。
 福島の場合は放射能さえ乗り越えて、それは確かに0.0ベクレルじゃないですよ。でもそれが0.5ベクレルや1.0ベクレルくらいのレベルだったら、「顔が見える関係の人から買う」とか、「無農薬だから」、「美味しいから」とか、ようやくそこまでみんなが落ち着いてきた。
 これは、放射能問題が解決したということではないですよ。
 大事なことは、「みんなで結びついて団結する」ということでもなく、とりあえず同じ土俵で、喧嘩別れすることもなく、それをディベートとかディスカッションとか、「お互いに認め合う」と言うんでしょうか。
 だから、放射能問題についても「西日本の、セシウムは0ベクレルかもしれないけれど、栽培方法もつくってる方の顔もわからないものを買う」よりも、情報共有することで、だんだんと消費者それぞれの判断で、受け入れる人が増えているのは、画期的なことだと思っています。
 それまで人気で常に品薄だった有機農家さんも、原発事故でついていたファン、顧客が激減しちゃって、でもそろそろ「ウチのは測って数値も見えてますし、美味しいし、どうですか」と売り込める、そういう転換の時期にきていると思います。

― 大きな節目にきている。

長谷川 そういう土俵は整いつつある。だからこれからは、地元でさらに繋がっていって、有機農産物を食べて「食」、「遺伝子組換え」、「TPP」のことなんかを考える、共同の学習会なんかを開いていくのがいいと思います。

 

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