お知らせ情報

アーカイブ

放射能測定支援

未来の福島こども基金
未来の福島こども基金

株式会社カタログハウス
週刊通販生活

プレマ株式会社(プレマ基金)
プレマ株式会社(プレマ基金)

福島県有機農業ネットワーク
福島県有機農業ネットワーク

市民放射能測定データサイト
みんなのデータサイト

© 認定NPO法人 ふくしま30年プロジェクト All rights reserved.

福島市 家庭の食品中に含まれる放射性物質の測定結果 平成27年4月より

福島市の家庭の食品中に含まれる放射性物質の測定結果の4月分から表を作成しました。
測定件数は破壊式35件と非破壊式2,035件を合わせて2,060件となっていて、福島県内の自治体では断トツの件数になっています。また、そのように測定件数が他の自治体の2倍から4倍とかなり多いためか、全ての測定結果は公開されていません。各施設で測定した検体の放射性セシウムの最高と最低の数値と測定件数をまとめるという形になっています。
その中で最も高い数値を検出したのはこしあぶらで、14,849 Bq/kgとなっています。ついで、7,767 Bq/kg、5,490 Bq/kgと上位はこしあぶらが占めています。
食品以外に環境試料の測定を受け付けており、灰汁抜き用の灰が24,126 Bq/kgとなっていて、数値だけで言えば、これが最も高い値です。【表01】

主だった100 Bq/kg超の品目【表01】

分類 種類 測定施設 放射性セシウム最大値
[ Bq/kg ]
きのこ類 きのこ(シイタケ) 飯野支所 2,187
山菜類 こしあぶら 飯野支所 14,849
山菜類 タラノメ 飯野支所 798
山菜類 わらび 蓬莱支所 1,070
山菜類 こごみ 飯野支所 161
山菜類 ぜんまい 蓬莱支所 576
野菜類 タケノコ 大波出張所 640
種実類 吾妻支所 202
蓄獣肉 肉(イノシシ) 飯坂支所 187
砂糖・甘味料類 はちみつ 放射線モニタリングセ ンター 354
環境 灰(灰汁抜き用) 立子山支所 24,126

 
そして、食品の分類別で放射性セシウムの検出率を表とグラフにまとめました。【表02】【図02】
きのこ類は主に原木しいたけなのですが、96.6 %の放射性セシウムの検出となっていて、100 Bq/kgを超えているのも87.6 %になっています。
また、山菜とタケノコについては放射性セシウム検出は43.9 %、100 Bq/kgを超えたものは14.6 %となっています。きのこ類と山菜類・タケノコは放射性セシウムを蓄積しやすい性質を持っています。ただ、ほぼ、しいたけ単品を測定したきのこ類と複数の種類の山菜類を比べると、山菜は種類によって放射性セシウムの蓄積に差が出ているのが分かります。
そして、米や畑で採れる野菜等からはほとんど検出となっていません。人の手がかかっている物と野生の物の差がはっきりしていることが分かります。

分類別検出率【表02】

分類 測定件数 検出件数 100 Bq/kg超件数 検出率(%) 100 Bq/kg超検出率(%)
米・加工品 24 0 0 0.0 0.0
いも類 12 0 0 0.0 0.0
豆類 11 0 0 0.0 0.0
果実類 4 0 0 0.0 0.0
果実加工品 13 3 0 23.1 0.0
きのこ類 89 86 78 96.6 87.6
魚介類 27 2 0 7.4 0.0
蓄獣肉 2 1 1 50.0 50.0
野菜類 254 12 1 4.7 0.4
山菜類及び
タケノコ
1544 678 226 43.9 14.6

【図02】

mrdatafoodcat_fukushima-city_2015_04
 
しいたけやタケノコを含め、山菜それぞれの種類の放射性セシウムの検出数をまとめました。【表03】【図03】
しいたけについては既に述べましたが、種類別にすると、こしあぶらの放射性セシウムの検出率と100 Bq/kg超の検出率がほぼ変わらない事が分かります。福島市を含め、各市の4月測定分のデータを見てきましたが、こしあぶらについてはどの地域においても高い事があらためて確認できました。他の山菜については、高い数値を検出する物から不検出までバラつきましたが、こしあぶらについては常に高い数値を検出しています。
たけのこについては、551検体と最も測定数の多い検体です。放射性セシウムの検出は43.2 %、100 Bq/kg超の割合は6.4 %となっています。上記の山菜類と一緒にした場合と比較すると、放射性セシウムの検出率は変わりませんが、100 Bq/kg超については半分以下になっています。

種類別検出率【表03】

種類 測定件数 検出件数 100 Bq/kg超件数 検出率(%) 100 Bq/kg超検出率(%)
シイタケ 88 85 77 96.6 87.5
こしあぶら 119 117 109 98.3 91.6
タラノメ 183 115 46 62.8 25.1
わらび 262 76 13 29.0 5.0
こごみ 119 60 4 50.4 3.4
ぜんまい 9 4 3 44.4 33.3
タケノコ 551 238 35 43.2 6.4

【図03】

mrdatafood_fukushima-city_2015_04
 
そして、次のリンク先のページでは、これらの品目の各測定施設での測定件数をまとめました。
福島市の測定施設ごとの検出率(4月分)


公開されているデータから表を作成しました。(全ての検体のデータは公開されていません)
福島市 食品中に含まれる放射性物質の測定結果 平成27年4月より抜粋してまとめた表

また、下記のシイタケや各山菜の検体名をクリックすると、上記ページの表の件体の欄までジャンプします。

シイタケ
こしあぶら
タラノメ
わらび
こごみ
ぜんまい
タケノコ
山菜ミックス

 
(あべひろみ)

Share Button

関連記事

告知

【告知】1月28日開催オンラインセミナー「原発災害と研究者 -チョルノブィリ原発事故(ウクライナ)の研究者が見つめた日本の原発災害-」

ロシアのウクライナ軍事侵攻により、ニュースでチョルノブィリ(チェルノブイリ)原発の名称が流れ、あらためて、かの原発がウクライナに所在すること…

202210/27

【告知】12月17日開催「東日本大震災・原子力災害伝承館/とみおかアーカイブ・ミュージアム」日帰り見学ツアー

NPO法人ふくしま30年プロジェクトは2022年12月17日(土)に、「東日本大震災・原子力災害伝承館」及び「とみおかアーカイブ・ミュージア…

告知

【告知】オンラインセミナー「原発事故とジェンダー  誰が事故の被害を語ることができるのか」

下記リンク先では、地域の声を把握するためには世帯単位の「戸」ではなく、個人単位の「個」へのアンケートの必要性についての論考が述べられています…

告知

【告知】オンラインセミナー「伝承館は原発事故の教訓をどう伝えていくのか?」

原発事故の教訓を継承する施設として 事故の教訓をどう伝えていくべきか。 福島第一原発事故の教訓を後世に伝えるための展示施…

20223/1

Yahoo!ネット募金を始めました。

Yahoo!ネット募金 福島原発事故の経験を子どもたちに伝え、 放射線の影響から身体を守れるように …

ページ上部へ戻る
Translate »